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教養としての大学受験国語 (ちくま新書)
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| 商品カテゴリ: | 人文,思想,学習,考え方
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| セールスランク: | 16095 位
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| 参考価格: | ¥ 903 (消費税込)
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しなやかな知性の本領発揮
私は、センター試験の現代文で手痛い失敗をした経験がトラウマとなっている様で、無意識に
この本を手にレジに並んでいた。読んで一本取られたと感じるのは、私だけではない筈。
まずもって、タイトルに「大学受験」「教養」の言葉が並べば、いやがおうにも受験生や受験生
を抱える親の目に触れる。しかし、その実は現代思想のレビュー書であり、解答技法を教える
ものでは決してない。そもそも、出題者が入試問題の種を明かす理由はどこにあったのか。
種明かしをして、受験生と更なる高い次元で切磋琢磨すると言うより、寧ろ問題の質を
他と差別化したいが故に、受験生や受験指導に携わる人達に、問題文を見る眼を肥やして
欲しいとの願望が込められていると感じた。このあたりは先生が強調する「しなやかな知性」
の本領発揮である。
受験生は「真正面から問題にぶつかることなく、解答技法に溺れればすぐに裏を
かかれますよ」とのメッセージとして、肝に銘じておきたい。その意味から受験直前に読む本
ではない。
前置きが長くなったが、現代思想トレンドをレビューする書物として非常に良くできているのでは
ないか。素人で理系の私でも興味深く読めた。そして、先生の推進する新書を何冊か買い
込んできて、週末大いに読みふけってしまった。
蛇足だが、裏表紙に書いてある先生の生い立ち、特に合格発表当日の体験談が面白い。
万人必読の書である。
社会人もこっそり読もう!
いまさら聞けない「近代」や「大衆」などの概念がわかりやすく勉強できてしまうので、高校生の参考書としてだけではなく、いい大人がこっそり読む教養書としても大いに機能すると思います。
大学卒業後、仕事を通して得た情報や本や新聞で得た知識は多少はあるものの、お互いがつながらず断片化してしまっていた情報や知識が、この「教養書」を読むことで、有機的につながった思いがします。「ああ、こういうことだったのね!」という思い、そしてまるで長いこと埋まらなかったパズルのピースが見つかったかのような爽快感を何度も感じながら読みました。
大学に入学する前に知っておくべきことが詰まっている。
「国語」とありますが、現代文の評論問題に絞っています。
最初のほうで、どのように現代文を読めばよいのかレクチャーしてくれます。
読み方が分からないなあという方にこの箇所をおすすめします。何かヒントがあるかもしれません。
内容は、当時よく狙われていた、現代文の数々のテーマを一冊にしたものといえそうです。
筆者の広範な知識に基づいて、そのテーマの背景、これまでの考え方、
またはそのテーマの新しい考え方などを紹介しています。
それが本書の非常に優れている点で、すばらしい味付けとなっています。
解き方は、「きちんと読んでいればこれが答えでしょ」といったものです。
よって、ある程度読めるんだけど、+αが欲しいという方にはもどかしいかもしれません。
しかし、「正確に読む」ことと、「出題者の意図をくみとる」ことを両立させれば、
実はほとんどの入試問題は解けてしまいます。
その、「正確に読む」ことを訓練するなら本書はすばらしい効果を発揮するでしょう。
遠回りに見えて、とても近道です。
大学生の時に読みましたが、「このネタはこんな斬り方もあるのか!!」と、びっくりし、
受験生として、それなりに頑張ったけれども、まだまだ知らないことがあるんだなあ!!と
1人感心してしまいました。
筆者は大学教授として、講義をしていますが、噂によるととても厳しいが、おもしろい!!
とのことです。読んでみて、それも納得のおもしろさです。
教養主義世代として
面白いですよ、それなりに。他の方も言っているようですが、受験勉強のメインとしては使えません(使う人もいないでしょうが)。そして受験現代文は年々その素材が更新されているので、この本の最新といってももはや古いものです。例示すれば、身体論・国民国家論、ここらは昨年ぐらいから廃れております。
でもね、評論なんて普通の人が金出して読むものじゃないですよ。そういう点で、評論アンソロジー的な読み物として面白かったです。星一つ欠けたのは、自分が満点取れなかったから。(笑)
受験勉強のサプリメント。主食ではない。
本書は、大学受験国語の評論文を渉猟し、
そこから出題者たる大学教授の間での流行を読み取り、
また、受験生に現代思想の基礎知識を伝授しようとするものです。
はっきり言って非常に有意義な書物であり、
全国の大学受験生に読んでいただきたいです。
ただし、本書の用法、使用時期には大いに注意が必要です。
まず、本書を軸にした受験勉強は危険だと思います。
なぜなら、本書はあくまでも評論文に現れる、
現代思想の常識、あるいはトレンドをさらっと教えてくれるものであって、
受験当日に目にする問題の解法を伝授してくれるものではないからです。
合格に必要なのは、例えば段落相互の関係を捉える普遍的な読解力であって、
本書の内容は、あくまで解答を導くほんの一助となるに過ぎません。
ですから、本書は夏休み、
あるいはベストなのは、合格後?大学入学までの間に、
受験勉強の成果を学問に結びつけるための素材として活用すべきだと思います。
蛇足ですが、本書には自分が乗り越えてきた問題が、
偶然ながら2題ほど収められており、非常に感慨深かったです。
筑摩書房
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