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ダーウィン以来―進化論への招待 (ハヤカワ文庫NF)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 184102 位
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科学と価値観についての刺激的なエッセイ集
ダーウィンの進化論ほど議論を呼び起こした科学的な学説もあるまい。宗教的思考との対立の歴史を述べるまでもなく、数々の事実の積み重ねが確固たる証拠を示す今日に於いても、進化論を未だに受け入れられない人々も数多く存在する。
しかし、スティーブン・ジェイ・グールドの本著は、科学の大勝利を大げさに謳った啓蒙書ではない。このエッセイ集では、異なる学説を支持する学者達の(後世の人間にとっては愉快な)熾烈な対立を通して、生物学のダーウィニズム的な解釈が明かにされる。この過程で、進化論の歴史から豊富な例を引用しながら、グールドは科学的プロセスに於ける、人間の偏見や偏向の不可避性を強調するのである。
こういう本は、学校での詰め込み型の教育によって、科学はつまらないものと思いこんでしまった学生達に強く薦めたい。教科書からより、もっと多くの価値ある科学をこの本から学べるはずである。
科学は、少数の天才科学者の完璧なる論理的思考から導かれた、確固たる事実と証拠の積み重ね、と思われている節がある。グールドのエッセイに紹介される逸話は、こういう考えが正しくないということを教えてくれる。実際の所、客観性を追求するべき科学者でも、しばしば自らのもつ思想や知的嗜好などに振り回されることが多いのである。グールドの素晴らしいエッセイは、科学が文学や芸術と同じようにクリエイティブで人間的な活動である点、受け入れられた事実を積み重ねたり吸収するだけの活動ではないことを、明るみに出す。これが、母親を食べてしまうハエの話や、人種差別を肯定するために捏造された生物学的に怪しい発見など、興味深いテーマを通して展開される。
1970年代に書かれたものなので、細かい所で古くなってきていることは確かなのだろう。しかし、新しい発見があったからといって、グールドが伝えるエッセンスは色褪せることはない。それは、グールド自身が科学をダイナミックな活動であることを伝えるのに成功しているからである。
知的好奇心をくすぐられるエッセイ集
世界的な生物学者が進化論をテーマにいろいろと書きつづるエッセイ集です。エッセイ集といいながらも、知的好奇心をくすぐられる話題も豊富で、勉強にもなります。しかも、筆者の科学観がところどころに垣間見られて、はっとさせられることもしばしばあります。ボリュームが多いので、さすがに一気に読むのは無理ですので、ちょっとした気分転換に、少しずつ読んでいくのがいいかも。
進化と進歩をごっちゃにして語る人いますが
このシリーズ読めばそういう間違いはしなくなるでしょう。
中学校で見たか小学校で見たか忘れた人類進化を単純化して書いた図を丸呑みして
疑問視しようともしてなかった私には、良い衝撃を貰えたシリーズでした。
ポップサイエンス?それでも良いじゃないですか。
初期作品ではあるが
1984年に出た単行本の文庫化。 科学史家・科学エッセイストとして高名な著者の処女作。雑誌『ナチュラル・ヒストリー』に連載したコラムから33本を選びだして一冊にまとめている。 1977年に出版されたものだが、現在でも斬新さを失っていない。 進化論に関する様々な話題を取り上げたもので、アリの子育てなど純粋に科学的な話のほか、社会・政治的な進化論の悪用・誤解にも論究している。すなわち人種差別に利用された進化論の話である。白人が黒人を差別するため、どのように進化論が用いられたのか。科学の恐ろしさを説いてくれている。 科学を啓蒙するという意味では、もっとも重大な本のひとつだろう。 後年の『ワンダフル・ライフ』などに比べると、完成度が低い。
科学は純粋だという誤解
この本はダーウィンの進化論に関する歴史的な流れを例として「科学では事実を集めてその解析結果として新しい理論や考えがまったく社会と切り離されて出てくるのではない。科学者はその時代の常識や政治的背景に影響されているのだ。」という事実をわかりやすく説明している本です。結構古い本ですが、今でもこの事実に気づいていない人も多いのでは?と思いました。 今では当然と思われているような「前成説」と「後成説」の対立の話では、実は「前成説」の方がその時代に可能な観察される事実に基づいて導き出される考えであった等、教科書の現在の知識から見て「正しい」「間違っている」的な見方の科学史ではなく、その時代の知識、歴史、思想、政治的背景から科学史を見ている部分が新鮮です。科学史の先生だけあって詳しく書かれています。進化に関しては著者が古生物学者なので古生物学からの視点を中心に書いています。前半はダーウィンの進化論とそれに反発した西洋社会の様子や考え方が描かれ、後半は人種差別など現在の問題にも言及しています。また、遺伝決定論の社会に与える危うさなども書かれています。「利己的な遺伝子」を読まれたことのある人は是非この本の後半部分を読んでみて欲しいです。 科学と社会の関係を考えさせられる一冊です。
早川書房
パンダの親指〈上〉―進化論再考 (ハヤカワ文庫NF) ニワトリの歯―進化論の新地平〈上〉 (ハヤカワ文庫NF) ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫) フルハウス 生命の全容―四割打者の絶滅と進化の逆説 (ハヤカワ文庫NF) フラミンゴの微笑〈上〉―進化論の現在 (ハヤカワ文庫NF)
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