ソビエト航空戦―知られざる航空大国の全貌 (光人社NF文庫)



ソビエト航空戦―知られざる航空大国の全貌 (光人社NF文庫)
ソビエト航空戦―知られざる航空大国の全貌 (光人社NF文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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知らなかったことばかり

ラボーチキンやヤコブレフといったソ連軍用機の名前を断片的に知っていても、
それが具体的にどのような飛行機でどのような活躍をしたのか、この本を読むまでは全く知りませんでした。
ただ、この本を読んでもなぜソ連ではスターリンの粛清やドイツ軍の侵攻による工業生産力の大幅な低下を受けても
優秀な新型機を開発して大量生産し前線に送り込むことができたのか、
その回答は分からないように思いました。
結局のところ「ソ連の底力」という言葉に帰着されてしまうのでしょうか。
なじみの薄いソ連軍用機だったが…

子供の頃、プラスチックモデルに夢中になり、第二次大戦中の軍用機に関する知識も身に付いていったが、ソ連のものだけは例外である。なぜなら、ソ連軍用機のプラスチックモデルが売られていなかったからである。これはいかなる理由によるものだったのだろうか?

本書を読むと、ソ連が多くの軍用機を設計・生産し、航空戦を重ねたことのみならず、その周辺の様々なエピソードも知ることが出来る。神風特別攻撃より三年も前に体当たり攻撃を敢行したこと、女性エースパイロットの存在、赤軍粛正により投獄された技術者のための牢獄設計室、など。

ただし、技術的専門用語も少なからず出てくるので、あまり一般向けではないかもしれない。それでも、第二次大戦までのソ連の軍用機、航空戦、航空産業について知るには、格好の著作だと思う。
ソビエト空軍への見識を新たにした

たいして面白そうではないが、資料的な価値はあるだろう。くらいに思って買ったのですが、これが予想外に面白かった。

帝政時代から始まってロシアでの航空機の発達史が内外の歴史情勢を含めて極めてわかりやすく書かれています。そこにあるドラマは、予想以上のものでした。スターリンによる粛清という災厄を受けながらも着実に発展していった様子は、なかなか感動的ですらあると思います。

ソ連の側から歴史を見るとどうなるのかというのも含めて、ソビエト空軍というものを見直すことになる人も多いでしょう。



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